mark 裏話(ロケ) 制作過程へもどる

トーキョー難民PVの実写部分は都内のスタジオと実際の駅・電車内で撮影されました。

スタジオ内での撮影はフォトグラファー角田洋一氏の全面協力により実現しました。早朝からスタジオに集まり、まずは衣装選び。事前に様々なアイデアが出ていましたが、最終的に、あるぱちかぶとさんの纏う空気を最もよく出せるということで、本人の私物からツーパターン選んで着用してもらいました。

撮影で使用したカメラはPanasonic AG-HVX200。 映像フォーマットが1080/30pだったのですが、16GBのP2カード1枚だけでは記録時間が足りず、機材屋さんから64GBのカードを2枚借り、さらに撮影中の映像を確認できるように小型モニターもレンタルしました。HVX200のLCDモニターは角度によって見えずらくなるので、この外部モニターはかなり重宝しました。

日本編カットシーン(photo by 井口 忠正)
実写

角田氏の指示のもと、照明を設置。 事前に作っていたショットリストをもとに、撮影開始されました。

はじめに撮影したのは<日本編>だったのですが、まず固定カメラで全身、上半身、顔のクローズアップなど必要最低限のショットをローアングル、ハイアングルなど様々な角度から押さえていき、徐々に手持ちなどの遊びの効いたショットで攻めていきました。あるぱちかぶとさんに2つ目の衣装に着替えてもらい、撮り重ねました。素材は多ければ多いほど編集の時に役に立つので、時間の許す限り沢山のバリエーションを撮影しました。途中からフォトグラファーの井口忠正氏も合流し、撮影風景を写真におさめてもらいました。

<日本編>を撮り終わり、次は<世界編>の撮影。世界編は夜の設定なので、スタジオ内で夜の感じを出すのが課題でした。ここでも角田氏が手腕を奮い、大きな黒幕を垂らして背景をつくり、筒状にした型紙で照明を絞って両サイドとトップから部分的に光を当てるなど撮影環境をがっつり作り込んでもらい、見事世界編・夜の舞台が完成しました。照明の関係で日本編と比べると動ける範囲が狭まったのですが、その中でも考えつく限りのショットを撮り重ねました。

世界編(photo by 井口 忠正)
実写

撮影が年末の忙しい時期だったので、あるぱちさんとの事前の打ち合わせが出来ず、ぶっつけ本番の撮影だったのですが、現場での指示にもフレキシブルに対応してもらえました。現場の雰囲気も終始なごやかで、スムースかつ楽しい雰囲気のなか作業が進みました。

駅・電車内での撮影は年が明けてから敢行しました。 撮影前にロケハンをして、車内の混雑する時間帯、どの路線の車窓から見える景色が奇麗かなど色々調べました。おかげで都内に走る電車の特徴なども分かり少しだけ鉄男気分を味わえました。撮影当日は始発の走り始める早朝に集合。日中は人ごみでごった返す駅のホームも仄暗い早朝には人影がまばらで、ここで電車が入ってきて乗り込む所までを撮影しました。

ホームでの撮影後は電車に乗り込み、車内でのシーンを撮影開始。当日は天気も良く、車内に射す光線も良い感じで頭の中にあったイメージに近いものが撮れました。夜の場面も通勤客で本格的に混み合う前に撮ることができ、最後は東京駅で必要な素材を撮影してクランクアップでした。

実写編は決定的なトラブルに見舞われることもなく、みんなで楽しみながらサクサク進められる事ができました。

- 片岡

TOP