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トーキョー難民

東京の地下をご存知か、若いの
邦に敗れしものたちはその昔
列島のへそ目指しそぞろ集まり
酒樽みたく抱く夢の遺灰、
諸共深く堀り葬ったそうじゃ
立ち並ぶ高層ビルが、ホラ、
突きたてた墓標のように見えるだろう


羽田から天空橋過ぎ昭和島
湾岸通り交差する環七に接続し
第一京浜越え東海道本線で左折
蒲田を越え六郷土手から多摩川へ着水
ぐねりカーブ、丸子橋をこえて
潜る横須賀と東横線
二子玉でゴルフ橋の手前
東名高速、砧公園は左手に
三茶を越え池尻大橋
  目黒川から西郷橋 渋谷から
銀座線で外苑前戻る交差点?
秩父宮、神宮、国立の青山門
絵画館の前を抜け信濃町
中央線で四ツ谷過ぎ市ヶ谷
神田川をジグザグに牛込橋、飯田橋
神楽河岸から目白通り下り九段下
うちぼりから千鳥ヶ淵に沿い
三宅坂おり桜田門 日比谷から三田線沿い
二重橋、和田倉橋、大手町を 本郷通りに
上がり新常盤 呉服、日本橋、
昭和通を宝まちで都道408号線


鼻白むな同じ穴のムジナ 我らは今日から幼馴染さ(あずまえびす)
終のすみかぞ針のむしろさ根無し草に捧げる手毬歌(メガロポリス)


鼻白むな同じ穴のムジナ 我らは今日から幼馴染さ(あずまえびす)
東京難民!わななきなさんな一億総わナンバー化だわさ (メガロポリス)


あんたがたどこさ、其処さ
其処どこさ、此処彼処さ、どこでもないさ、
ほんとさ、煮てさ焼いて食ってえっさほっさ、
待てど暮らせど始まらないさ
爪に火とぼして夢か幻の
国に根下ろした君は彦星
 なぜなぜなぜ、教えてとうさん
おヘソの奥、、ねね、どこへ続くの


一つの地に固執しこだわる白帯の素人と
あらゆる地に裾野広げる黒帯の玄人
ならば僕ら晴れて世界を忘れて
フゴみたく異郷の地のレッテル貼り烙印を押すまでさ
あっぷっぷアプリオリ、エミグレの天狗連と
バナナボートキャラバンする都会の待機児童よ
都道府県市区町村 指きりげんま、膝栗毛
見たことないホームで下車、網棚に情緒


鼻白むな同じ穴のムジナ 我らは今日から幼馴染さ(あずまえびす)
終の棲家なぞ針のむしろさ根無し草に捧げる手毬歌(メトロポリス)


鼻白むな同じ穴のムジナ 我らは今日から幼馴染さ(あずまえびす)
東京難民!わななきなさんな一億総わナンバー化だわさ (メトロポリス)


例えばだ、坊や 、こんな風に考えてみてごらん
荷物が大きいほどなにか忘れた気になるのはなぜ?
トラムに揺られ寝過ごしてしまうのはどうしてか?
メトロを吹き抜ける心地よいあの風が一体どこへ向かうんだ?


あんたがたどこさ、其処さ
其処どこさ、此処彼処さ、どこでもないさ、
ほんとさ、煮てさ焼いて食ってえっさほっさ、
待てど暮らせど始まらないさ


上海から、タイペイ プノンペンでジャワ海を抜け
マリアナの底からチョープーの波でチョーオユーの頂上部
ガタルカナル、ジャカルタ経由してスリランカ
ダージリン急行で駆け上るチョモランマ、キルギス、
カブールを経由してアブダビ
ペルシャ湾と黒海を越えワルシャワ旧市街
ブダペスト、ブカレストでエーゲ海
メテオラからシシリアに下りアッピア街道
ベネチアの裏路地からアルプスを越えドーバー海峡で
ストーンヘンジ アルハンブラ宮殿からアブシンベル神殿
サハラ砂漠から東へ横断 ナイル川を下りカヤの森を抜け
キリマンジャロ マラケシュでパレード 南回帰線を
跨ぎ喜望峰 マゼラン海峡
から上陸しアンデスを北上クスコからマチュピチュへペルー鉄道
アマゾンの源流へ カリブ海へ迂回しカルパチアいや
アパラチア山脈を越えルート66
サンタモニカへ、ツンドラの
アラスカから知床岬へ

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