mark裏話(イラスト) 制作過程へもどる

まず、あるぱちさんも調べたであろう各地の情報収集から開始。
東京の片隅から世界の果てまで探検気分で資料を集めました。
本も数冊購入し、リサーチを終えた頃には資料総数はざっと1000枚を超えていました。

各土地に関する小ネタを取り入れながら、街並のデザインを考えていきました。
横スクロールなので単調にならないよう、サイズ・奥行きなどのバランスにも気を使いつつ
ファンタジーの中に、より空気を感じられるように彩色を行いました。

看板にはネタが色々隠されています。
コンセプトスケッチ002 コンセプトスケッチ009 コンセプトスケッチ010


本編ではほとんど見えませんが、日本編の遠景に富士山や新東京タワー(東京スカイツリー)がうっすら描かれています。
寺脇さんに東京から実際に見える高い建物を描いてもらいました。
中には全長120mの牛久大仏のシルエットもありましたが、カットになってしまいました。

寺脇さん担当の遠景に見えるビル群。
コンセプトスケッチ018
遠近感と動きを演出してくれた雲。こちらも寺脇さんにお願いしました。
コンセプトスケッチ017


世界編では有名な建物が次々と登場します。
単に世界遺産をそのまま描いてもつまらなかったので、各地の魅力を出しつつも「トーキョー」の一部として表現できる舞台設定として高架下を選びました。
時間設定も夜なので飲屋街の賑やかさ、古くささ、ゴミゴミ感なども出せそうでコンセプトにぴったりとハマりました。


水の都ベネチア周辺。左側には伝説のフランス料理店が?
コンセプトスケッチ011

カヤの森周辺。沖縄のお店を参考にしました。
コンセプトスケッチ012

アンデスは遺跡のイメージ。「Tampu wasi」はペルー語で宿。アマゾンは蛙をロゴにしたガマーレコード。
コンセプトスケッチ013

アブシンベル神殿。世界編で最初にイメージの湧いたカット。
コンセプトスケッチ014

メテオラの設定は診療所です。左下に見えるのはエーゲ海。
コンセプトスケッチ015

高架下の最終カット。看板がエンドロールみたいになってます。
コンセプトスケッチ016


ジャカルタは、ボロブドゥール寺院を参考に総合百貨店の設定です。店名は「掌」と書き3文字で読みます。
某有名百貨店をなぞって命名し、それを現地語で記してます。


カットになった下絵(ジャカルタ〜キルギス)
コンセプトスケッチ007


カブールはターバンロゴが目印の帽子屋さんです。店名はCA富LU(カブル)。原宿のお店を参考にさせてもらいました。
右隣のアブダビは、怪しいお店にしました。本当にありそうな「うわさの石油占い」という設定です。
ワルシャワ旧市街の設定はアパートです。遊びであるぱちさんがアパートの管理人になってます。


カットとなった下絵(カブール〜ワルシャワ旧市街)
コンセプトスケッチ006

小倉さんによる少年と爺さんのキャラクターデザインのラフ。
キャラクタースケッチ001 キャラクタースケッチ002

小倉さんによる紙芝居イラストのアイデアスケッチ。
キャラクタースケッチ003 キャラクタースケッチ004

初期の街並ラフスケッチ。雰囲気を決定付けました。
コンセプトスケッチ001


アニメーションは手描き感を出すため、ナガオさんに400枚以上に及ぶラフ画を作成してもらいました。
しかし結局AfterEffectを使うことになり、最低限の枚数分のみクリーンアップ・彩色となりました。
2D電車アニメーションは、寺脇さんがPhotoshopの特徴を生かして作成してくれました。 まず線画をデジタルで描き直し、その後1体をきっちりと塗り込み、ワープツールでパーツごとに変形させていくことで 複雑な上下の動きを実現しました。


寺脇さんによる電車。計11体制作してもらいました。
コンセプトスケッチ019 コンセプトスケッチ020 コンセプトスケッチ021

電車R-8(あるぱち号)のデザイン設定。当初の予定は赤色でした。
コンセプトスケッチ008

絵コンテ。プロジェクトの出発点となりました。
コンセプトスケッチ005

初期段階のアイデアスケッチ。思いつくままイメージを膨らませました。
コンセプトスケッチ003 コンセプトスケッチ004

- Lavit Sea

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